M-1グランプリ2020感想

M-1グランプリ 大会

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ミルクボーイが優勝したM-1グランプリ2019の感想はコチラ


ファーストステージ


インディアンス(敗者復活)

昨年は田渕さんがネタを飛ばしてしまって今年も結構それを気にしていたらしいのですが、今年はほぼパーフェクトで面白かった。 そう、パーフェクトなんです。だから巨人師匠の評価に違和感というか。キムさんが噛んだのを田淵さんが上手くカバーした的な事を仰られていたと思うのですが、そもそもあの噛みは台本。敗者復活でも同じところで噛んで同じような返ししてたので。敗者復活も見てた人で同じ様に巨人師匠の評価で違和感を覚えた人、多いんじゃないですかね。
でもそういう評価が貰えたということは裏返すと、練習の跡、つまりはそのやり取りが台本に見えず自然に見えてたってことで。それって普通に凄い事ですよね。漫才は練習の跡が見えない方が良いらしいですし。

敗退コメントも二人らしく明るくて好印象。


東京ホテイソン

初の決勝進出。いやー、面白かった。この形になってから英語のネタしか見たことなかったけど、これも面白い。ショーゴさんが淡々としてるのが良き。タケルさんの間も好き。たぬきのくだりであのツッコミが出来ないの面白いな。自分たちの武器を逆手に取ってる感じ。好き。
なんで点数振るわなかったのか結構疑問ですが…順番の妙ですかね。

難しいと評されてましたが、そんなに分かり難かったですかね?個人的には語感と勢いが面白いと思ってたので、ちょっとその評価にビックリしました。ただ、後日かまいたちのYouTubeでのM-1評を見て、なるほどなと納得。芸風を知ってるか知らないかで分かりやすさって変わるんですね。勉強になる。
でももう少し点数伸びて欲しかったなぁ…。


ニューヨーク

二年連続決勝進出。
昨年はいつもよりマイルドだなぁと思ったのですが、今年は全開でしたね。彼らはああいうギリギリを攻めたネタがホント上手い。
入りというか掴みで嶋佐さんがヤベェ奴ってのが分かるのはネタが見やすくて良いですね。
2つ目と3つ目のエピソードの時の屋敷さんのツッコミに少しだけ態とらしさを感じたのが気になったところ。

見取り図

こちらは3年連続決勝進出。

今年のネタ、凄く好きです。去年よりネタの主軸がシッカリしてて見やすかった。
ゴリゴリに噛んだのはもう仕方ないです。噛むときは噛む。その後心が折れずにネタを進行することが大事。
リリーさん演じるぶっ飛んだマネージャーがかなりハマり役。晒し首のところと楽屋挨拶のところがホント好き。
審査の影響はまったくないと思うんですけど、2箇所ぐらい動き系の小ボケが映ってなかったのが残念。ネタ中はちゃんと芸人さんを映してて欲しいですね。


おいでやすこが

M-1史上初、ピン芸人同士のユニットが決勝進出。
第一印象は「あ、ちゃんとした漫才だ」。
二人の個性がしっかりと反映されたネタで、コンビとしてかなりバランスが良いなと感じました。
テンポが良くて爆発力がある。まさに二人のネタの良いとこ取り。
オチの着地地点というか、纏め方が好き。
ネタとは関係ないのですが、点数が発表される時に二人して頭抱えてるのが妙にツボでした。

マヂカルラブリー

2017年以来、2度目の決勝進出。
マヂラブが決勝の舞台に帰ってきました。
前回の決勝は審査員も客席も個性が強い二人のネタの見方がわからなかったというか、世界観が受け入れられてない感じがしたのですが、今年はかなり受け入れ体制が整っていた様に感じました。なんというか、待ってました感が凄い。最初に決勝に上がってから今までの間に野田くんのキャラや漫才のスタイルが結構浸透したのかなぁ…なんて。
本人達も2本目に比べて尻すぼみのネタという自覚はあるらしく、結構ギリギリまでどちらのネタをやるのか悩んでいたとか。まぁ確かに後半は少し落ちてはいましたが、一発目の入店でのウケが凄まじく、その貯金で点数が結構上がったんじゃないかと。あれは多分最大風力。

オズワルド

2年連続の決勝進出。
7番目という悪くない出順なのに、今年もまたメッチャウケたコンビの次っていう(去年はミルクボーイの次だった)。 まぁオズワルドはメチャメチャ盛り上がった後の方が彼らの持ち味が生きる気もしますけどね。
ネタの題材が独特というか。狭い題材なのによくそこまで広げられるなぁと。凄い。
去年も思ったけど最初ローから入って徐々にギア上げていく伊藤さんのツッコミが本当に好き。
そのツッコミに関して審査員の評価というかアドバイスが割れてましたけど、個人的にはこれぐらいが丁度いいかなぁと。確かに”らしさ”を追求するなら少し抑えめの方がらしいのかなぁとは思うけど、今まで抑えめのネタで優勝してるコンビっていないと思うし、一長一短って感じ。難しいですね。
いずれにせよ、来年も決勝のステージで見たい。

アキナ

2016年以来2度目の決勝進出。
申し訳ないのですが、正直期待ハズレ感が否めないです。まぁそれだけアキナに対する期待感がデカかったってことなんですけど。
ネタ中の周りの空気感が2016年に決勝に返り咲いたスリムクラブと似てて勝手にヒヤヒヤしてました。
個人的に、ネタの題材と二人の年齢(芸歴?)が少し噛み合ってないのかなぁと感じた。 準決勝ではトップウケだったと聞いているので、やっぱり会場の雰囲気や客層、出順、その他色んな事でウケ量って変わるんだなぁと再認識。怖いですね。

錦鯉

掴みと「パチンコ台になりたいんだよね」の一言で「あ、このオジサンヤベェやつだ」ってわからせるスタイル好き。
いつもより渡辺さんののツッコミが優しめでしたね。初見の方を引かせない配慮、良いと思います。
錦鯉のネタって、まさのりさんのキャラだから成立するものが多くて、なんとなく唯一無二感ありますよね。これってなかなかの強みだと思うし、来年も期待しちゃいます。というかもっと売れて。

ウエストランド

実は昔からずっと苦手だったコンビ。
長々としたツッコミがどうしても受け付けなくて、故に避けて避けて避けまくってたわけですが。久々にちゃんと漫才を見たら、思ってたより井口さんの独壇場感はなくて昔より見やすくなっててビックリしました。それに普通に面白かった。なんとなくブラマヨを彷彿とさせますよね。
「え?居ないよ??」のキョトンが好き。個人的な感覚なんですが、多分このキョトンが結構クッションになっているというか。私は以前のしつこ過ぎるツッコミがあまり好きではなかったので、あれぐらいで休憩ポイント挟まると見やすくて良いなぁと思う。まぁ、逆にしつこいのが好きな人もいるでしょうし、この辺りは完全に好みの問題でしょうけど。



最終決戦


見取り図

どちらかというと、昨年の構成に近いネタですかね。個人的には1本目の方が好き。
対立構造のネタとはいえ昨年に比べると主軸に沿って口論してるんで、そこはきっちり改善してきたんだろうなぁと。
ただ、実在しないもので伏線仕込むところとか、途中で暴力(?)に出るところとか、彼らの鉄板のくだりって結構手の内がバレてて新鮮さには欠けてきた感じがするなぁと。
特に伏線仕込むところが「あ、ここ伏線だな」っていう微妙な空気が流れてスンってなるのが気になるところ。
1本目みたいに、伏線だとわかりにくく張って回収する時に「それ伏線だったのか!」ってなるのが個人的には好き。

マヂカルラブリー

野田くんがほぼ喋らないネタ。 ドタバタする野田くん、会場の笑い声、それに負けない村上さんのツッコミ。声質が良いのか、高めのトーンが良いのか。なんか好きなんですよね、村上さんのツッコミ。スッと耳に入ってくるし。
野田くんの動きも凄いよなぁ。なんかもうアニメとか漫画の世界じゃん。
客室販売が出てきたところでもうだめだった。あのくだり好き。
あと、電車が止まった後に倒れた乗客を気にかけるところも好き。

おいでやすこが

1本目に続き歌ネタ。とはいえ、1本目の様に複数の曲を披露するんじゃなくて、長い一本の曲を披露する感じのネタなので、「1本目と同じじゃん」みたいな感じはあまりなかったかなと。あったとしても小田さんのツッコミで全部持ってく気もしますけどね。
オチが1本目有りきだったけど、このネタしかやらない時ってオチどうしてるんだろう。という疑問。

まとめ


今年の最終決戦は審査員の票も割れて、かなりの接戦でしたね。最後まで誰が優勝するのか予想が出来ませんでした。

私事なのですが、学生時代に『AGEAGELIVE』という∞ホールで行われていたライブの配信をかなりの頻度で見てまして(地方勢故に通えてはないのですが)。その頃から好きなコンビだったので彼らの優勝はかなり感慨深いものがあります。野田くんがタンクトップだった時代…懐かしいですね。何が凄いってその頃からやってることが変わらないってこと。まるっきり同じネタというわけではなく、ネタの方向性が同じなんですよね。一言で片付けたくはないのですが…エモい。マジで。貫いてきた形で優勝するってカッコ良すぎません??

マヂカルラブリー!優勝おめでとう!!!

THE MANZAI

自己紹介

名前:柚子木
出身:愛知
好きな芸人さん:
東京03、ヒューマン中村、
ルシファー吉岡、かが屋 etc.

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