Aブロック
メルヘン須長『SNS』
科捜研の女のマリコさんのモノマネで繰り広げられていくフリップ芸。昔声優の養成所に通っていたらしく、声の幅が広めというか、演じ分けが上手いなぁと。
多少擦り倒されてるネタ感はありましたが、単純に毒のあるネタ好きなんで面白かったです。…まさかR-1のネタの中、しかもオチに質問箱が出てくるとは思わなんだ…。質問箱、審査員の年代的に分からんだろ。
打ち上げで結構な数のモノマネを披露されてましたし、もしかしたら2本目はマリコさん以外のモノマネやる予定だったのかもなぁ…とか思ったり。
守谷日和『取り調べ』
隣の家で起きた事件に関して取り調べを受ける男。刑事に聞かれアリバイの話をするが…。多分どこかで見たことのあるネタ。どこで見たかは思い出せないけど、このネタ好きなんですよねぇ。話し方の切り替えというか、ギャップって言うんですかね、好きなんです。
…まぁ落語家の審査員には響かなかったみたいですが。
オチとか上手いと思うんですけど、如何せん読みやすいのがなぁ。
SAKURAI『伝えたいこと』
今年のファイナリストの中では唯一の歌ネタ勢。実は芸人自体初見…これは最近有ジェネ見てないのがバレてしまうな。徳川将軍の肖像画の向きとか、着眼点が面白い。
あとモロヘイヤのとこホント好き。5位から10位は草。
このネタこそ観客居て欲しかったですよねぇ。絶対盛り上がる。
マヂカルラブリー野田クリスタル『桃鉄』
”太ももが鉄のように硬い男 てつじ”自作ゲームを実況するっていう今時であり斬新なネタ。”勇者ああああ”視聴勢なので、ニヤニヤしながら見てました。
一つ気になったのはモニターをカメラで撮ると鉄の部分と普通の肌の部分の色が同じに見えてしまうという所。銀色も肌色も色が飛んで似た色に見えるんですよね。だから、「全部鉄になってる」感も伝わりづらかった。まぁ全部弾いてるし全部鉄なんだろうなと。
まさかトリプルファイナリスト一番乗りが野田くんになるとは思わなかったなぁ。
結果
マヂカルラブリー野田さんがFINALステージ進出。Aフロックはフリップ(モノマネ)・コント・歌ネタ・実況 と四者四様なネタだったので優劣つけるの難しいですね。しかし納得の選出。
Bブロック
ルシファー吉岡『缶コーヒー』
休憩室の机の上に置かれた2つの缶コーヒー。両方とも飲みかけなのだが、どちらが自分の物なのかわからなくなり…。ここ数年、過去の決勝ネタをギリギリ越えられてない状態が続いてる印象。というか去年もそうなんですが、ルシファーさんのネタってなんでこんなに短く感じるんですかね。
紹介VTRで下ネタを押してたけど、今回のネタ言うほど下ネタじゃないっていう。視聴者投票もあるからド下ネタはキツイかもですが、個人的に”ショウガ”ぐらいのパンチが好み。
あと彼のネタはもっと長尺で見たい。
ななまがり森下『乳首隠せない男』
ひたすら乳首を隠そうとするけど隠せないっていうネタ。…なんだこの説明w一言で表現すると狂気的でバカバカしい。でも多分それが持ち味の人なんだよなぁ。だって歯姫の人ですし。コンビで出てた何年か前のKOCでも結構狂気感あふれるバカバカしいネタやってましたから。まぁ好みはかなり分かれるでしょうね。今回、逆に無観客の恩恵を受けてたんじゃないかなと。絶対引かれるだろ、このネタ。
オチで手が壊れてしまったのは想定内なのか想定外なのかどっちなのか…w
パーパーほしのディスコ『隠してること』
隠してることがあるよね?と女に問いかける男。女の返答は…。哀愁、漂ってますね。なんかもう悲しくなってくる。だけど面白いっていう不思議な感覚。このネタは星野さんがやるからこそあの味が出るんだろうなぁ。
打ち上げで冒頭ネタが飛んだと言ってましたが、見てるこちらとしては気づかなかったし、そこまで気にならなかったです。むしろ悲壮感溢れる良い間になってたのでは。
すゑひろがりず南條『今昔跨ぎ』
本ネタでもやってる言い換え系のネタ。次のネタに入る前に昔から線を越えてフリップの場所へ戻る時の顔を隠すアレ、いる?規定の所作だったりするんだろうけど、私はちょっとクドいなぁと感じた。
ドレミの歌の最後で諦めて普通に歌う所好き。あれお客さんが入ってたらもっと盛り上がってたと思う。
結果
すゑひろがりず南條さんがファイナルステージ進出。この中ならディスコさんかなぁ。
Cブロック
ヒューマン中村『受信料』
家でくつろぐ男の脳内に、突然声が響く。どうやらそれは妖精の声のようで…。噂には聞いていましたが本当にフリップネタじゃなくてガッツリコント!
しかも面白い!形態は変われども着眼点だったり切り口の良さは健在。好き。
”受信料”っていうワードが出てきた時点で掴まれましたよ、はい。
Cブロックのトップバッターだったのですが、彼の後の3人が皆インパクトが強くて印象に残りやすいフリップネタだったので、そこと比べると少し印象に残りにくかったのかなぁと思ったり。
それにしても、コントかぁ。なんというか、昔決勝で『ぽく言ってみよう』のネタやってた時に演技力が心もとなさそうだったのが嘘みたいですね。成長、素晴らしい。
ヒューマンさんがR-1の決勝に初めて上がった時に私も初めて彼のネタを見まして、それからずっとずっと好きな芸人さんなのです。
今年やっと決勝の舞台に戻ってきて、本当に嬉しくて。5年振りですよ5年振り。打ち上げで本人も言ってましたが、エモいですよ、マジで。(まぁそういうのは当事者が言うことではないんだけども)
結果こそアレでしたが、フリップ以外のネタも出来ますよっていうアピールにはなったんじゃないかなと。世間的には”フリップの人”だと思われてただろうし。良い機会だったとは思います。
来年も決勝の舞台でネタを披露出来ることを楽しみしつつ、願わくば、ファイナルステージに進出し優勝して欲しいです。
おいでやす『巻き舌』
これ確か結構前からやってるネタですね。聞くところによると、毎年2本目のネタにこれを用意してたとか。多分かなり自信のあるネタだったんだろうけど、それで負けてしまうと辛い所ですよね。正直、今年は相手と時世が悪かったと言わざるを得ない。視聴者票がもう少し絞られてたら上がれてたのかなぁ。ワタリ911『超高速フリップ』
コンビのネタは見たことありますが、ピンネタは初めて見ました。いやぁ、面白い。ワタリーを探せのテンポ感好き。
無観客だと時間管理難しいですね。多分笑い待ちの時間も考慮されてると思いますし。
お客さんが入ってたら”一位地球”の所とか拍手笑いが起きる想定だったんだろうなぁ。
おそらく調整のために入れてたであろう一発ギャグが終わっても時間余ってたし。
当方このネタ初見なのでわからないのですが、普段なら時間きっかりにバシッと終わるネタなんですかね?だとしたら完全成功ver.一度見てみたい。
大谷健太(敗者復活ステージ1位)『早口言葉』
正直な話、敗者復活で彼が上がってくるとは思ってませんでした。マジで。こんなにも予想外だったのは、このネタが初見じゃないっていうのもデカイんですよ。去年も敗者復活で拝見してるので。まぁ確かに初見でのインパクトは確かに凄かったからなぁ…なんて。今回、”無観客だから”復活出来たんじゃないかなと。敗者復活のお客さんってガチのお笑いファンが多くて既出ネタに厳しいイメージがあるんで。投票権も持ってますし。
後半でネタの前半部をガンガン回収していくの良いですよね。”祖父モフモフ”好き。
結果
大谷健太さんがFINALステージに進出。にしても、フリップのイメージが強いヒューマンさんがコントで、それ以外がフリップネタっていう、なんとも不思議なブロックだったなぁ。
個人的にはワタリさんだった。ヒューマンさんも好きだけどワタリさんだった。
ブロック単位だとCブロックが一番面白かった。ここは他と比べて平均値高めなのでは。
FINALステージ
マヂカルラブリー 野田クリスタル『モンスト』
”モンモンとするぜ!!ストッキング姉さん”略して”モンスト”。ボルダリング姉さんを彷彿とさせるキャラデザ。
まずゲームを自作するってところが凄いよなぁ。1本目の横スクロールゲーとモンストみたいな挙動のゲームだと、どっちの方が作るの難しいんでしょうね。
どことか誰とかは言いませんが、色んな所に目を付けられそうなネタなんで心配。
すゑひろがりず 南條『またぎ・ザ・ベストテン』
1本目のネタの歌ネタ特化ver.。One Night Carnivalのとこが好き。オチが若干弱く感じた。
フォーマットがほぼ同じなのでちょっと低調気味?あとどうしても顔隠して定位置に戻るのクドく感じる。回数が多いから余計に。
元の歌詞がわかるような見せ方の方が分かりやすそう。
大谷健太『2コマ漫画』
フリップネタ。サメよりやべぇやつ好き。1本目のネタの回収部分が結構テンポが良かったから2本目は若干テンポが遅く感じる。一本一本のネタは結構スピーディーだから、漫画のタイトルもフリップで書いちゃって全部テンポよく捲っていった方が見やすかったかもしれないですね。
結果
優勝はマヂカルラブリー野田クリスタルさん。今年は例年以上に2本目が弱く感じた。これほんとどうにかならないかなぁ。
あと今回全体的に正統派系コント勢が奮わなかった印象。
ここ数年は毎年思ってるんですけど、ネタ時間3分はちょっと短く感じます。
放送時間伸ばしてネタ時間も伸ばして欲しいけど…それだと色々採算が合わんのかなぁ。
何はともあれ、野田くん優勝おめでとう!!!
感想②『ネタとは関係ない話』へ続く。